日本の中心。それが東京
先日、次男を連れて、2人で東京へ行く機会がありました。
東京駅から山手線に乗り換え、移動したのですが、2つ感じたことがありました。
1つ目は、子ども連れて山手線に乗ると非常に目立つこと。
6年前、長男を連れて、同じように山手線に乗りましたが、その時は、そこまで感じることはありませんでした。
2つ目は、女性が非常に多いこと。乗った時間が特に夕方の通勤時間であったこともあるのか、働く女性の多さに驚きました。
この2点から考えたのが、「少子化」という言葉です。
関西圏でも私は、通勤時間帯に電車等を利用していましたので、関西圏と比べても、東京は働いている女性の比率が高く、街に子どもが非常に少ないことを感じました。
多くの街が東京を目指している。多くの人が東京の文化や流行に影響されている。
特に今でも全国転勤をする総合職は男性が中心ですので、東京に残り続けるのは女性が多いのは確率的にもありえることだと思います。また男女ともに1度東京を知ると残りたくなるエリアである確率が高いこともも間違いないでしょう。
そのことを考えると、女性が多く東京に残ることは必然だろうと感じました。
東京都の合計特殊出生率は0.99
実際、2023年の東京都の合計特殊出生率は0.99ですので、全国最下位です。
出生率1位の沖縄が1.60ですので、非常に低いことが分かります。
ネットの情報で見ている時は、「土地が高いからだろう」、「仕事が忙しいからだろう」と思っていましたが、一番の理由は、
「特に女性にとって仕事が楽しくでき、出世や転職も上限しらずの会社が多く、IT系のベンチャーもとても多く女性が活躍し易い土壌の会社が多い」
が私の分析です。
その上、東京にはありとあらゆる、巨大なテナントがひしめきあっており、おしゃれな飲食店がそこらかしこに点在しています。
私が次男と入店したおしゃれなカフェでは、隣に外資系に勤めていいそうな40代くらいの日本人女性と、30代くらいの韓国人女性が仕事の話で盛りあがっていました。
女性たちは、英語混じりの日本語で非常に楽しくお話をされていました。
東京という場所は、各と道府県の意識の高い方たちが集まってくる場所です。また海外の方も、チャンスを求めて日本に来る方は、まずは東京が選択肢に入るでしょう。
このような光景は、関西圏であっても中々目にすることはありませんでした。
やはり、「東京は特殊な街だなぁ」と思うと同時に、日本中や世界中から人が働きに集まる理由も理解ができました。
そのような街で出産を選ぶことは、その世界から完全に離れることを意味します。
男性にとっては、生きづらい街。それも東京
多くの女性は、東京の中心から離れずに、出産の道を選びたいと考えていると思います。
その時必要になるのが、男性の収入です。
正直、女性の収入だけで、子どもを東京の真ん中で育てることができる人は、本当に限られた人たちだけでしょう。
そうなると、男性が高収入や共働きといった選択肢しか、東京に残る手段はありません。
さらに都心で子どもを2人、3人とそだてることができる環境にいる人は本当に限られた夫婦のみだと思います。
そのため、また現在東京の都心の新築マンションの価格は1億円ともいまれます。
世帯年収1,500万円の富裕層でも、そのような場所で子育てをするのは厳しいと思います。
またどの親も子どもに惨めな思いはさせたくないと思っておりますので、習い事や洋服、食費、家族旅行等を節約する家庭も少ないでしょう。
そして、千葉、埼玉、川崎、横浜、八王子と都心での生活を諦め、周辺のベッドタウンに移り住むのだと思います。
わが家もこども3人で共働きですので、関西といえども、かなりのお金がかかります。
ましてや、東京のようなマウンティングの機会が多い街で、志高く子どもを育てるのは非常に困難だと思います。
つまり、多くの女性が一人でいることを選ぶのだと思います。
「私は家庭という選択肢をまだ取っていない。」
そして、実際日々は東京の都心という一流の街で、一流の人たちに囲まれながら生活を続けることができます。
しかし、そのような街は男性にとっては地獄の街です。
女性は、一流の街からでないために、年収が高く、子育てにも協力的な男性を求めています。
しかし、年収が低く、ワークライフバランスが取りにくい企業に勤めている男性は東京の女性からは、一切相手にされないでしょう。
また東京は女性の競争が激しいこともあり、男性は女性の付き合うにも地方と比べると結婚までに非常にお金がかかると思います。
女性も美しい人や気立ての良い人は、多くの収入がある男性からアプローチを受けていることが考えられます。女性が東京に上京して垢抜けるのは当たり前です。
もちろん男性も垢抜けるでしょうが、見た目以上に収入や社会的地位が評価される基準になることから、見た目だけではないと思います。男性が女性を収入と社会的地位で選ぶ時代はまだまだ先の話です。
女性は港区女子という言葉があるように、東京で評価される基準に見た目のウエイトが非常に高いのだろうと推測します。
今フジテレビが話題ですが、関西に住んでいると、女子アナの基準は見た目よりも「つっこみ」や「ボケ」などのトーク力が重視されているようにも感じます。
関西で人気者の女性になるためには、「返し」や「ノリの良さ」は必須です。お高く止まっていると、女性はおろか、男性からも距離を置かれてしまうのが、関西男女の文化の特徴です。
これからも、東京の少子化は間違いなく続くでしょう。
インスタやtiktokを見ていても、私のような中年にとっても東京は非常に魅力的な街です。ただ、大阪も近年非常に魅力的になっていますので、私は非常におすすめです。
東京に来て、東京都都知事の小池百合子さんが、少子化支援、少子化支援と叫ぶ理由が分かった気がしました。
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