SAPIXの卒業生の半数がMARCHに入学している
特に、昨年頃から最難関を受験しない、お手頃中学校を受験するという記事をよく見かけるようになりました。
私もこの意見には大賛成です。
そのような記事が増えてきた理由は、2つあると思います。
1つ目が、中学受験に成功した子が、大学受験で成功するわけではないというデータが表にでてきたのだと思います。
最近よくみかけるのが、「SAPIXの卒業生の半数がMARCHに入学している。」という言葉です。
実際にデータがあるわけではなさそうですが、肌感として多くの人がそう思っているのだと思います。
関東のSAPIXは、関西では浜学園ですが、私もこの意見は賛成です。
周りの先生で、関西最難関校に進学した方を6名ほど知っておりますが、母数はかなり小さいとはいえ、その半分の子どもさんが進学した大学は、関関同立です。
ただ、半数は旧帝大を含む国立大学に進学されておりますので、どちらにしても一流大学に進学されておりますので、中学受験や最難関校が意味がないとは全く思いません。
むしろ、意味があると思います。
問題なのは、最難関に合格したことで、SAPIXや浜学園に通わせたことで、東大や京大、医学部という大学が、親の脳裏にチラつくことだと思います。
そうなるとMARCHや関関同立という素晴らしい一流大学で満足ができない親が生まれてしまいます。
「SAPIXの卒業生の半数がMARCHに入学している。」
これは、SAPIXでついていければ、半数はMARCH以上に合格できる可能性があると考えれます。
足るを知ること
「ゆる受験」の極意は、「足るを知ること」、「子どもの将来に軸足を置くこと」です。
そして、「子どもを一生潰さないこと」です。
子どもはワレモノです。心のヒビは、いつか大人になった時に割れに繋がるおそれがあります。
だからこそ、欠けさせず、ヒビを入れないことが親の役目だと思います。
虫歯も一緒ですね。
小さい頃の毎日の歯磨きが、老後の健康な歯に繋がります。
中学受験がゴールの子どもを作ってしまうのは親
昔から中学受験ブログをよく見てきましたが、みなさん小6の2月までは素晴らしいブログなのですが、中1の途中で更新がなくなり、ブログが消えてしまいます。
はっきり言って、子どもの中学受験をしながら、ブログで人気を保つなど、正気の親とは思えません。
とんでもなく、しんどいことをされています。
きっと、狂気のさたで両立をされていると思います。
小学生は、純粋ですから、そんな頑張ってる親を少しでも喜ばせてあげたいという一心で、第1志望の合格を決めているのだと思います。
またブログに載せれるくらい、受験勉強をがんばっている子どもさんなのだと思います。
ただ中学生になると、多くのことが見えてきます。
親を喜ばせたいという純粋な気持ちは、中学受験合格という本人の目標達成によって、ゴールを迎えます。
しかし、親という生き物、特にブログ等で子どもを使って称賛を浴びてしまった親は、その承認欲求の渦から抜けることはできません。
その結果、目標を達成した子どもにまた新たな目標を設定してしまうのだと思います。
これが、子どもを潰す親、そして、中学校で深海魚になる子どもたちの状況です。
決して、中学受験で勉強しすぎたのではなく、親の承認欲求のために、自分が努力することの馬鹿らしさに気づいてしまっただけです。
親の承認欲求を満たす子どもたち
中学受験界隈でよく見かけるのが、他のお母さんに対して、受験情報を声高らかに語る母親の姿です。
本当に子どもの習い事にいくとそこらかしこで見かけます。
またインターネットの口コミでは聞けないような生の母親たちの情報ですので、「フンフン!」と言って、聞きかじる母親もだいたい隣にいます。
話半分に流している親もいますが…。
ただ、この受験や習い事の情報が、親の承認欲求向上に繋がっているのでしょう。
何度も言いますが、子育ては小6で半分終わります。
それまでは、子どもを自分の所有物として、承認欲求やアクセサリー代わりにしても、私は良いと思います。
ただ中学生からは、ひとりの個人として、子どもと接し始める必要があります。
そのためにも、「ゆる受験」でその後の関係構築のために、少し余裕を持った中学受験をするのも良いのではないかと思います。
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