【受験算数】苦手科目と得意科目に親がどう関わるか

海辺 中学受験

やっても伸びないから苦手科目

苦手科目のない子どもはいないでしょう。

長男も、公文式の頃から算数には苦戦しており、年長の時は算数10枚やるのに、酷いときで1時間~2時間かかっておりました。

あの頃は私も、口コミのアドバイスに沿って、算数は1日10枚以上やらせなければとおかしくなっていました。今でも多くの人が入信中の、佐藤ママの有名なアドバイス

「算数F教材を小学3の2月までに終わらせる」教

の入信予備軍でした。

これは、今でも多くのブログでも見ますし、公文を習ってる多くの幼児の親御さんからもビジビシ感じます。

みんなおちいる公文の罠

私は本当に公文式が好きですので、公文の先生と公文式に関してお話をするのですが、

「公文式は急いでやってはいけない」

これは絶対基本です。苦手分野を何度もスパイラルすることで、足場をしっかり固めてから、次の分野に進む。

長男は、基礎レベルが不十分だったので、その後の算数小4レベルのD教材を8周やる羽目になりました。

この原因は、特に算数のA教材(小1レベル)の理解が完璧では無いからです。

私も、長男が小2になるまで、その事実を受け入れることが出来ませんでした。

これは佐藤ママも言っています。すべての計算の基本は、足し算と引き算だと。

あと正答率と速度です。

長男の時は、私も毎日やらせることに必死で1時間かけてもやらせていました💦

公文の算数は、A(小1)・C(小3)・E(小5)教材は基本レベルなので、割とサッとできてしまいます。

その感覚で、B(小2)、D(小4)教材をしようとすると全く進まず、算数と公文が嫌いになって、勉強が嫌いになる

苦門式ループ

の定番の落とし穴にハマってしまいます。

ちなみにD教材はDifficultのDともいわれるくらい脱落者も多い教材です。

長男もガッツリハマってしまい、算数に苦手意識を持たせてしまいました。

私は理系で数学ができたので、わりと詰めてしまったことも原因かもしれません。

公文で得意科目を作る方法

まずは最難関への親の淡い子どもへの期待を捨ててください。

親が期待を持つ限り、子どもがその教科を好きになりません。

子どもがやりだがらない日は、その科目はやらないでください。

国語・英語は文章を楽しんでいるかどうか

文章に対する質問や意見は聞いてください

時間はたっぷり使って大丈夫です。

算数は時間を決めてください。ただタイマーとかで計るのを嫌いな子もいますので、わが家は、河野玄斗ママ式を次男に導入しました。

それは、採点で子どもとバトルをすることです。

そんなの絶対に、親が勝ちますよね?違います。

子どもは無垢で可愛いですから、知って子どもに、勝たせるようにバトルをするのです。

私はさすがに暗算が早いので、やったこともない「そろばん」を使って、次男とバトルをしています。

これは、次男も楽しいのか、すごいスピードで公文を仕上げてきます。

長男の時、1時間かかっていた算数のプリントが10分以内で終わります。

また正答率も圧倒的に高い。子どもはゲームが好きですから、算数はいかにゲームにできるかだなぁと思います。

中学受験は算数で決まる

みなさん知ってのとおり、中学受験は算数が得意かどうかで、大きく結果が変わります。

わが家の長男は、国語と社会では最難関を狙えたかもしれませんが、最難関を狙う生徒たちの尋常ではない算数への目の輝きに、仮に入学しても、この子たちと一緒になると、6年間辛い思いをするだろうなぁと思いました。

最難関を受けさせない判断は間違っておらず、受験直前期は、算数の学習しかしていないにも関わらず、受験本番の算数の点数は、秋の過去問をやった時の点数に毛が生えたようなものでした。理科の物理分野も同じです…。

しかし、過去問の解説を読んだり、やり直しを一切していない国語と社会と理科の暗記分野は安定して点数が取れていました。

得意の国語に関しては、入試の時期にはバカ伸びして第1希望のほぼ入試最高点で合格を決めました。

しかし、中学受験においては、関西は3科目入試があることからも、理系生徒が有利なように入試が設計されています。

実際これは、私学の大学進学実績を考えると、算数のできる生徒がよい進学実績を残せている証拠だと思います。

大学受験では、この存在が英語に代わることをみなさんもご存知だと思います。

算数を得意科目にするために

まずは徹底的に計算ですが、公文式だけでは、中学受験には対応出来ません。

公文式は、高校数学を楽にやるために設計されており、大学受験にはかなり役立ちますが、旧帝大の2次試験で出題されるような、考える力が求められるような数学の問題、また中学受験で求められるパズル要素の強い受験には一切対応しておりません。

これは、公文創始者の「くもんとおる」が、そのような考える力は自ら学び勉強を楽しむ中で、自然と子どもたちが身につける力と考えているため、あえて教材で教えることをしていないためです。

そこが、公文と学研と進研ゼミがほぼ寡占していた、日本の幼児教育業界に、黒船である、大学受験・高校受験専門産業が乗り込んできたきっかけです。

そして今、小学6年生は大学受験塾の持っている膨大な演出問題と受験テクニックを携えて、中学受験を戦っているのだと言えます。

SAPIX卒業の中央値はMARCH

これもよくネットで見かける言葉ですが、あながち間違いではないと思います。塾で膨大な演習とテクニックを身につけた子どもたちは、その後の6年間の中学高校生活で、そのような学習方法が勉強だと勘違いしています。

塾講師あがりでない、学校の教師たちはそのような勉強をもっとも嫌います。

学校の教員は、勉強の深みを学ばせようとします。教員たちは演習とテクニックを学ぶのは高校2年生。いや高校3年生で十分と考えています。また塾が来てやる夏期講習で十分と。

特に中学時代は、テクニックや点数に走らず、脳を大きくする学びを私もこどもたちには大切にしてもらいたいと考えています。

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