ゆる中学受験の魅力
ゆる中学受験の1番の魅力は習い事をやめなくて良いことです。
自分の子どもも小4、5年生で習い事をやっている場合、それは割としっかりとその子にとって経験値となっている習い事でしょう。
本人もその習い事に対して、身体的にも精神的にも成長実感を持っていると思います。
長男も3歳から水泳と公文を続けていました。運動ができる方ではないので、この2つを辞めてしまうと、ほんとなんの取り柄もない子どもだったと思います。
長男も、どちらも9年間継続している習い事のため、少し自信を持っているようです。
ちなみに私は、9年間以上続いているものなんて、仕事以外に何もないです💦
中学受験で第1志望に合格するのは3割
これも最近よく聞く言葉ですね。高校や大学入試と違い、中学受験は長ければ5日間程度連続で入試を受けることも可能です。
わが家は前受けは受験させませんでしたが、前受けや他府県の入試を含めると、子どもの偏差値より高い学校を受験させる親も大変多いでしょう。
そうなると、絶対に受からない学校を第1志望にしている子どももいますし、また多くの学校が長男の受験校のように、最難関等の滑り止めとして、合格者の半分以上が入学しない学校もでてきます。
最終的な倍率は、1.2~2.0倍率以内に落ち着きますが、応募の段階では、長男の希望校の倍率は、それぞれ、約6.0倍、約9.0倍、約3.0倍でした。
難関公立高校の受験倍率でも2.0倍を超えることは珍しいです。つまり、倍率だけでも、中学受験は狭き門の学校だらけです。
7割の子が挫折を味わうのが中学受験
せっかく習い事をやめたのに、7割の子が挫折を味わうのは酷すぎませんか?
私は受験の合格発表の日、第1志望不合格の結果が怖くて怖くて仕方ありませんでした。
まぁ正直、住めば都でどこの学校に行ったとしても、まぁそれなのに楽しいのでしょうが、この中学受験の怖いところは、家族で挑んでいるところです。
我が家はそれほどではありませんでしたが、土日は家族総出で学校見学会へ参加。小4くらいから志望校の見学をはじめる家庭も多いと聞きます。
そして、家族総出で塾の送り迎え。お兄ちゃん、お姉ちゃんの塾が終わるのを、両親と一緒に待っている、弟君や妹君の姿をよく見ました。
さながらそれは家族にとってのディズニーランド計画。
志望校合格はみんなの、家族の夢なのです。
その分、志望校不合格の時の小学校6年生の背負ったものを考えると涙が出ます。
不合格はすべて親の責任にする
何度も言いますが、中学受験情報が一切無い家庭で、子どもが中学受験をしたいと言う可能性はほぼ0です。
高校受験と違い、多くの地域で、多くの小学生は、地元の中学校へ進学します。
子どは住みたい場所を選べません。
わたしたちが住んでる場所は、わたしたちが最終的に住むことを決めた地域です。
つまり、中学受験したくなる、中学受験をさせるという環境の意思決定はすべて親に責任があります。
いえ…その責任の覚悟を持ってもらわないと、ここは絶対に子どもに、転嫁させてはいけません。
受験はあなたのためでは無い
私は、子どもに「なぜ受験をしなければならないのか」と問われると、昔から「お父さんとお母さんがして欲しかったから」と伝えています。
「なぜして欲しいのか。」と聞かれると、正直にこのブログで語っている言葉を伝えています。
そして、受験が失敗した時は、正直にお父さんのここが間違っていた。「すまなかった」と謝る覚悟を持っていました。
その覚悟が無い親は、子どもに家族の6年間のディズニーランド計画を台無しにした責任を取らせることになります。
子どもは、家族が喜んでくれること、お父さんとお母さんを喜ばせたい一心で中学受験をしています。
友達や先生、先輩や後輩を思い浮かべた高校受験とは違うのです。
だからこそ、私は秋から冬にかけて、子どもに合った志望校を一緒に考えました。
親の見栄のための、受験にはしたくなかった。
だって、6年間は非常に長い…。
前向きな気持ちで、わが子に合った、家族が喜ぶ、そんな受験にしたかったのです。
その組織の上位20%にいるか下位20%にいるか
もしこのブログを読んでいる方は、自分の育った組織やいまの会社の組織や学生時代を思い浮かべてください。
塾も私立中学高校も大学も、ある程度組織の中にカーストがあります。
ただどのような組織に所属するかでそのカースト基準は変わってきます。
やんちゃな学校なら、面白いやつ、かっこいいやつ、可愛い人。部活なら結果を残せるやつ。
私は高校は進学校だったので、勉強できるかどうかは大きかったです。
中学は荒れた公立中学だったので、ヤンキーが多かったですね。そうなると、面白いかどうかが大事でした。
大人になると、収入が高いがどうか、社会的地位があるかどうかのカースト制あるような気がします。
同窓会に参加すれば、それが顕著です。
受験をして私立中高一貫校めざすのであれば、6年間は成績がどーだったかを聞かれます。中学受験塾と同じで、どこのクラスに所属しているかを、常に意識しなければいけません。
ただ塾の良さは、みな小学校ではトップクラスの生徒のため、塾で下位クラスであっても、それほど自信をなくすことはありません。
しかし、進学した中高一貫校で成績は下位クラス、部活動でも結果を残せていない場合、その子は音楽や非行、ゲームの世界に走るしかないというのが私の考えです。
ボランティア等の課外活動をしてくれれば良いのですが、なぜかボランティアをするのは成績上位の生徒が、勉強プラスアルファにおこなう傾向があります。
大学という組織は、入ってしまえば、成績毎のクラスに分けられることがないので、あったとしても学部のカースト位でしょうか。
ただ研究室に所属すると組織内での、教授に気に入られているかどうかのカーストはあるかも知れません。
つまり、大学とは違い、高校を下位20%で入学すると、成績は簡単にはあがりませんから、ずーっと辛い思いをする可能性があります。
この見極めが、「ゆる受験の極意」です。
子どもにあった受験校を選ぶ。
深海魚にならないように、子どもの実力を見極めること。
コメント