おおくの保護者がおちいる偏差値の罠
中学受験をすると決めた以上、大手の塾に通うことは、ほぼ必須だと「ゆる受験」と「省エネ受験」を推奨している私ですら思います。
ただ私が多くの方へ伝えたいことは、大手の塾には多くの罠がしかけられていることです。
①偏差値にこだわってしまう罠
②子どもを追い詰めてしまう罠
③講習を受けすぎてしまう罠
この３つが、特に気をつけたい罠です。
他にも、習い事を辞めたり、制限したくなる罠。保護者同士で見栄を張り合い、意地とプライドだけの受験校選びになる罠など、たくさんの罠がしかけられています。
私はしいて言えば、②の罠に引っかかりそうになりましたが、他の罠はおかげさまで、強い意志を持って回避することができました。
それも、事前に大手塾に関して調べていたかいがあったと思います。
またこの上記の罠に引っかかった上で、最難関を目指す強い意志や、子どもには人生を賭けてでも、この中学受験に勝利して欲しいと強く願う親であれば、それは罠とは言わずに、試練や課題と呼んでも良いと思います。
しかし、それのような親を昨今では、毒親と呼びますのでその姿勢には注意が必要だとも感じます。
ただ世界や過去を見れば、親や一族の期待を背負っている子どもは世の中に溢れているとおもいますので、その親の姿勢に対して、完全否定はできないとは思います。
偏差値にこだわってしまう罠
大手塾にとって困る親は、講習を受けない親と力があるのに、偏差値の高い学校を目指さない子どもです。
長男の通っていた浜学園は、希望しなければ面談が全くありませんでしたので、基本的には志望校選びは、自分の家で決めることになりました。
ただ浜学園においては、最難関以外はその他大勢の中学校という印象で、ほぼすべての情報が、最難関受験に関しての情報ばかりに感じました。
もちろん、浜学園自体が最難関合格に向けての塾ですので、そうなのでしょうが、私のような「ゆる受験」勢ですら、最難関に子どもを挑戦してみたくなる雰囲気はありました。
またもしかしたら、長男も最難関を合格できるのではないかと思わせる周りの環境もありました。
ここで、多くの親が子どもに最難関の期待を背負わせるのだと思います。
長男は、小６からの通塾でしたので、最高クラスのVクラス等を経験することがなかったのですが、もし、小５とかで、Vクラスを経験していたら、長男に最難関を受験させていたかもしれません。
ただ、これが罠で、小５までのVクラスに全く意味はありません。
受験合格するかどうかは、小６の秋以降の成績が基準です。
なぜならば、小６夏終わりからが、総復習といいますが、かなり進度で問題の難易度もあがります。
ここで、子どもに余裕の無い家庭は一気に成績が下降します。
この時期は、通常授業をこなしながら、日曜特訓と過去問をする必要ああります。
余裕のない子どもと家庭はここで失速することになります。
またこの時期にやりたい学習は、基礎の復習です。
それができてないと、いくら総復習をやっても子どもの学力は伸びません。
それを分からずに、現状の子どもの実力を見間違える親が、子どもを潰すのだと思います。
そして、この時期の塾は、親にも子どもにもとても優しく力強い存在だとは思いますが、
冷静に心のなかでは、「この家庭に第１志望校の合格は難しいな…」と感じているのだと思います。
中学受験において一番大切な時期は、夏期講習後なのですが、多くのブログがこの時期から、合格直前までが更新が減少し、具体的な明言をさける時期ですので、情報があまりありません。
そして、多くの親がこの時期の子どもの学力を正確に判断できずに、子どもを無理に、実力に合わない学校を受験させることに繋がります。
子どもを追い詰めてしまう罠
塾が子ども追い詰めることはありません。
ただ、大量の宿題と、受験対策説明会にてやることリストと、直前対策講習にて、子どもではなく、親を完全に追い詰めてきます。
相手が子どもではない分、とんでもなく親を追い詰めてきます。
相手にしないことが、一番の対処法なのですが、受験や塾に対して愚直な親ほど追い詰められてしまいます。
その結果、親が子どもを追い詰めるというみなさんがよく聞く構図が完成します。
大手の塾の存在は、小１・２・３はお客様、小４・５・６夏期講習までは仲間、小６秋からは、手下として親へのアプローチが変わってしまうように感じます。
子どもを潰す親が減らないのではそのためです。
講習を受けすぎてしまう罠
この対処法は、一つです。
わが家は「ゆる受験」、「省エネ受験」であると腹をくくることです。
わが家も小６秋からも、日曜特訓は受講しませんででした。
長男に聞くと、さすがに小６の秋以降ですら、日曜特訓を受講していない子どもはクラスにはいなかったようです。
日曜特訓を受講しないということは、志望校の対策ができないということです。
しかし、私は最難関を目指さない子どもに日曜特訓は必要ないと思っております。
その時間は過去問演習と基礎復習に当てるべきです。
基礎ができていない子どもが、日曜特訓で、色々な学校の過去問を解いて、塾の講師に解き方を教えてもらう時間は、難関を目指す子どもにとっては無駄な時間です。
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